面接で自己紹介が重要視される理由

面接を行う会社の多くが面接の冒頭には自己紹介をさせているそうです。このように、会社側が面接において自己紹介を重要視するのには、理由があります。
会社側は「この人は、どのような人物だろう。」「うちの会社でどのような働きをしてくれるかな。」「この人と一緒に働きたいかな。」というような視点から、面接に来た人たちを見極めようとしています。
その上で、自分のことを最もよく理解しているはずの自分自身が、どのように自分を表現することができるのかということが、とても大きな判断材料になるのです。

覚えておきたい！印象を決定づける「メラビアンの法則」

みなさんは、「メラビアンの法則」というのを知っていますか。
人が相手の印象を決める要素は、話す内容が7％で、それ以外の93％は話す内容以外で決まっているという法則です。
話す内容がたったの7％しか影響していないというのは少し意外かもしれませんが、人は最初の2～3秒で相手の印象を決めると言われています。
それ以外の要素（93％）とは、顔の表情や目線、態度、声の大きさやトーン、服装や髪型などです。
そのため、素晴らしい自己紹介のシナリオを考えたとしても、これらの要素に問題があると自己紹介は台無しになってしまいます。
逆にいえば、それ以外の要素がきちんとしていると、発言内容も良く感じられるものなのです。

事前準備を忘れるべからず

事前準備を甘くみてはいけません。話す内容をきちんと練って、棒読みではなく自分の言葉としてスラスラと出てくるようになるまで、何度も声に出して練習しましょう。
また、少なくとも15秒、30秒、1分の3バージョンを用意しておくと、どのような面接にも自信を持って対応できます。
どれだけ練習しても、本番では緊張してしまうものなので、ゆっくりハッキリと話すように意識して練習を繰り返しましょう。

自己紹介の基本的な流れ

自己紹介の基本的な流れとしては、はじめに「（就活生の場合は大学と学部）、名前、（転職者の場合は年齢）」などの基本情報を話します。
それに加えて、「能力・長所」をアピールするために、簡潔に、（就活生の場合は大学時代力を入れたこと）、（転職者の場合は前職の取り組み）などのエピソードを交えて話します。
あまり詳細に話すと時間が長くなりすぎてしまうので、その必要はありません。何も言われなければ30秒～1分程度におさまるくらいに、簡潔にまとめましょう。

自己紹介のコツ1「ダラダラ喋らず、簡潔に！」

面接官の貴重な時間を頂いているのですから、ダラダラ喋るのは絶対にいけません。
「こいつ、その場しのぎで喋ってるのか。」「話が長いなぁ。早く終わらないかなぁ。」と面接官に疎まれ、きちんと内容を聞いてもらえなくなってしまいます。
言いたいことが色々とあったとしても、全部言おうと詰め込みすぎることはせず、自分の一番アピールしたいポイントに思い切って的を絞り、簡潔にまとめて話すことが大切です。

自己紹介のコツ2「自信を持って、明るい声と表情で！」

メラビアンの法則にもあるように、自信を持って姿勢を正し、大きくてハキハキとした明るい声と表情で臨みましょう。
せっかく良いことを言っていても、それに見合った見た目がなければ、言葉に信用性がありません。
たとえ言いたいことが緊張で多少飛んでしまっても、口ごもったり、自信をなくした態度をとらずに堂々としていれば、きっとピンチを乗り切れるはずです。

自己紹介のコツ3「印象深いフレーズで、相手の心に訴えて！」

1日に何人もの自己紹介を聞いている面接官の心に残るような、印象深いフレーズを残したいところですよね。
自分の性格を、短くてわかりやすい言葉で表現できるように、何度も何度も考えてみましょう。
自分の性格をニュースの見出しや本のタイトルなどに、日頃から関心を向けてみるのも良いかもしれません。

自己紹介のコツ4「突っ込んで聞きたくなるポイントを作っておく」

自己紹介で話した内容をもとに面接が展開していく場合が多いので、その後の面接を自分の話したい方向に持っていくような内容にあえて少しだけ触れておくと有効的です。

まとめ

いかがでしたか？面接では、緊張して頭が真っ白になってしまわないか、うまく言いたいことが言えなかったらどうしよう…と不安になりますよね。
でも、そんな時こそ、初めの自己紹介で明るい表情と大きな声でアピールしてみましょう。
そのためには、事前によくシナリオを考えて、何度も何度も練習して、自己紹介なら任せろ！という状態にしておきましょう。
きっと、緊張がほぐれて、その後の面接にも自信を持って臨めるはずです。