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失業保険の受給資格とは?
失業保険とは、労働者が職を失い、労働する意思と能力を持っているのにも関わらず労働の機会を得られない場合、一定期間一定金額を支給して生活をサポートすることを目的とした保険制度です。
失業保険の受給資格
- ①いつでも仕事ができる状態であるが失業状態である。
- ②離職の日以前の2年間に被保険者期間が通算して12ヵ月以上であること。
(ただし、倒産解雇等の特別な事情がある場合は、離職日以前の1年間に6カ月以上の被保険者であれば良い。) - ①と②の条件を満たしていれば、雇用保険の基本手当(失業保険)を受給することができます。
失業保険の手続きとは?
退職後10日前後までに会社から『離職票1』、『離職票2』が送付されてきます。これらの離職票と退職時に会社から受け取った『雇用保険被保険者証』、本人確認書類、写真、印鑑等を持って管轄のハローワークで失業保険の申し込み手続きを行います。(必要な書類はハローワークにより異なることもありますので、必ず事前に確認してください。)申込時に指定された『雇用保険受給者初回説明会』には必ず参加するようにしましょう。この説明会で雇用保険の説明を受け『雇用保険受給資格者証』『失業認定申告書』を受け取ります。説明会後、失業保険を受給している間は、失業認定として、4週間に1度はハローワークに行きます。また、失業認定までの間に、求職活動をする必要があります。ハローワークから指定された求職活動を行い、失業の認定を受けて、失業保険を受給できるようになります。失業保険の受給期間は、原則として、離職した日の翌日から1年間です。ハローワークへの手続きが遅れると、給付日数分の受給ができなくなる場合もありますので、十分に注意しましょう。ただし、病気、妊娠、出産、介護等の理由で30日以上職業に就くことができない場合は、受給期間を最大3年間延長することができます。この手続きの期限は、30日以上職業につけなくなった日の翌日から1ヶ月以内です。職業につけない事情ができた場合はすみやかにハローワークに相談するようにしましょう。
失業保険を賢く受給する方法
アルバイトをしながら失業保険を受給しよう。
失業保険を受給中はアルバイトができないと考えている方が多くいますが、不正受給にはならない方法で、アルバイトをしながら失業保険を受給する方法があります。自己都合で退職した場合は、失業中であることの確認をする7日間の待機期間があり、3ヶ月の給付制限期間を経てから、失業保険を受給するようになります。待機期間はアルバイトをしてはいけないわけでありませんが、失業中であるかどうかの確認作業をしている期間になりますので、アルバイトをしない方が賢明です。3ヵ月の給付制限期間と失業保険受給中はアルバイトをすることは可能です。アルバイトをどの程度ならしても良いかの範囲は、設定されていますが、最終的にはハローワークの裁量次第ですので、どの程度アルバイトしても良いかは、ハローワークで確認してから始めるようにしましょう。アルバイトをする場合は、必ずハローワークに申告してください。申告せずにアルバイトをしていると不正受給と見なされ、失業保険を返還しなければならない場合もありますので注意しましょう。
公共職業訓練を受けながら、失業保険を長くもらおう。
公共職業訓練とは、ハローワークで求職申込をした方を対象に、再就職を支援することを目的に行われています。自己都合退職の場合は、失業保険を受給するまでに3ヶ月の給付制限がありますが、公共職業訓練を受けると、受講開始時にこの制限がなくなり、失業保険が早く受給できるようになります。また、この職業訓練は、失業保険受給期間の途中でも受講することができますが、失業保険受給中にこの職業訓練を受講した場合、この訓練が終了する日まで引き続き失業保険が支給されるため、当初指定されていた日数よりも長期間失業保険を受給できる場合も多くあります。パソコン等の人気のある講座は競争率が激しく、受講できない場合もあります。公共職業訓練校についての情報はハローワークに掲示されていますので、受講を考えている方は掲示板をこまめに確認するようにしましょう。この職業訓練は他の都道府県の訓練を受けることも可能です。
まとめ
失業保険についてお分かりいただけたでしょうか?失業すると労働から得る収入が途絶えていますので、失業保険は大切な収入源となります。生活を安定させるためにも、失業保険を正しく受給する方法をしっかりと理解し、失業保険を受給できるよう申請しましょう。また、職業訓練校を利用すれば、失業保険を受給しながら仕事に関する新しい知識を得ることもできます。受けられるサービスをしっかりと利用し、次の仕事に役立てましょう!
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